バイオ乾燥材とは
バイオ乾燥材
兵庫県のバイオ乾燥機
奈良時代の木材乾燥は、細胞破壊から守る天然乾燥工法でした。
古書に、奈良時代の木材乾燥方法が書かれていました。
竹林の真ん中に竹を伐採して広い空間を作り、そこに乾燥工場を作ったそうです。工場は柱と茅葺の屋根だけで、極めてシンプルな作りです。そこに伐採直後の皮を剥いだ丸太を整然と並べて、大きさにより、5年、10年、20年の歳月をかけて乾燥させたとのことです。
乾燥の条件は、第1に雨や太陽光(直射日光)を当てないこと(その為に茅葺屋根がある)、第2に強い風を当てないこと(竹林の中で風がそよそよと流れる環境)、第3に地面(床)に水が溜まらないような構造になっていること。
ここには、細胞破壊を防ぐ様々な工夫が見られます。直射日光を避ける(紫外線や赤外線から細胞を守る)、直接の風を当てない(樹皮に守られて育った木の細胞は生きていた間は一度も風に当たったことがない、風が細胞に当たることで細胞破壊が起こる)、床下をじめじめさせない(細胞をウイルス、細菌、カビから守る)。これらは天然乾燥の基本条件と言えます。
こうして、1300年後の今日でも、腐食あるいは細胞破壊されないで当時の木質建造物が残っている。
天然乾燥の製材会社に!
天然乾燥を飛躍的に改善できる技術があります。
天然乾燥+バイオ乾燥
左が天然乾燥中の材、右が仕上げに使用するバイオ乾燥機。
天然乾燥は自由水を放出するのが得意で、初期含水率にもよるが、それでも角材では半年以上を要し、含水率は30%前後まで下がる。
しかし、結合水が残るので、含水率を15%前後にまで落とすのに更に半年を要する。
結合水の放出が得意なのがバイオ乾燥機。含水率が30%前後まで下がった天然乾燥の角材をバイオ乾燥機で仕上げ乾燥をすると、1週間前後で含水率は15%まで下がる。
これが天然乾燥とバイオ乾燥のハイブリッド方式乾燥です。
歌舞伎の「檜舞台」に採用されました。
あるいは、
バイオ乾燥
バイオ乾燥機
天然乾燥をしない生材をバイオ乾燥機で乾燥させる場合は、初期含水率にもよるが、蒸気高温乾燥の約2倍の乾燥時間を要します。
これでは生産性が下がると理解されるユーザーには、躯体を2倍以上(正しくは材積量が2倍となる)の大型バイオ乾燥機を推奨している。それでもコストは蒸気高温乾燥機あるいは中温乾燥機の1/4以下です。
大型建造物の主なバイオ乾燥材の主なユーザー
バイオ乾燥機
飛騨高山のバイオ乾燥機
バイオ乾燥機の特徴
設定温度は35℃の超低温乾燥で、
細胞を壊わさないバイオ乾燥工法で、
投資額が極めて低く、
燃費も極くわずかで、
住宅や重要文化財建造物の実績が高い
「蒸気高温乾燥材」と「バイオ乾燥材」の比較
1)蒸気高温乾燥材
リグニンは熱に弱く、60℃前後から酸化し始め、100℃を超えると燃焼過程に入ります。よって材の強度は著しく低下し、細胞は全体的に破壊し、内部割れが顕著となり、色は黒くなり、焼けた臭いがします。これらの特徴を持つ蒸気高温乾燥材は、地震大国である日本全体の8割以上の人工乾燥材に使われています。
2)バイオ乾燥材
本来の乾燥には、木材が持つ強度を保つために細胞を破壊させないことが第1の条件で、次にリグニンを酸化させて変色や臭いを発生させないことが第2の条件です。バイオ乾燥材は、設定温度が地球の環境平均温度である35℃のため、細胞の破壊をさせず、リグニンを正常に維持させながら、美しい風合いを保ちます。
3)バイオ乾燥材の実績
国宝、あるいは重要文化財建造物の増築、改修、復元等には木材の長期保存技術が求められます。例えば、以下の建造物に使用された木材の多くに設計仕様においてバイオ乾燥材の採用が条件付けられました。
(左:東大寺総合文化センターの正面。右:同センターの金鐘ホール内。)
>> 東大寺総合文化センター?
(左:旧浜離宮・松の茶屋 右:バイオ乾燥処理材が見える建造中の内部構造)
>> 旧浜離宮・松の茶屋
文科省、宮内庁あるいは県管轄の社寺仏閣、国宝・文化財建造物、博物館、美術館などに文化財などを収蔵、管理、保存する収蔵庫があります。収蔵庫には高温処理木材は採用不可です。バイオ乾燥材が主に使用されています。
4)収蔵庫のバイオ乾燥材
>> 収蔵庫工事
(大型収蔵庫に納品したバイオ乾燥機仲間達が完成の出来栄えを検証しています。)
(上:バイオ乾燥のフローリング床材のブナは全て含水率8~10%、下:東京の文化財関連ビルの一室と、床工事終了後の有機酸放散テスト状況)
歌舞伎座の檜舞台
歌舞伎座の檜舞台にバイオ乾燥材が!
番組:NHKスペシャル
「檜舞台にかける男たち」
NHK総合テレビ
放送 5月5日、午後9時00分~9時49分
檜舞台にバイオ乾燥材が
バイオ乾燥機が登場!!
バイオ乾燥機の35℃超低温乾燥技術が
歌舞伎座の「檜舞台」に
詳細ここをクリック⇒ 「歌舞伎座の檜舞台」
本舞台、花道など木製の床にはバイオ乾燥の檜が
① 歌舞伎座の「檜舞台」のヒノキ伐採現場
② 歌舞伎座の「檜舞台」のヒノキ製材現場
③ 歌舞伎座の「檜舞台」のヒノキバイオ乾燥現場
④ 歌舞伎座の「檜舞台」のヒノキ乾燥確認
>> NHKスペシャル
>> 新生歌舞伎座 檜舞台にかける男たち
>> 全国300基のバイオ乾燥機
>> 奈良時代の木材乾燥
>> テレビで放映
バイオ乾燥材
全国に300基
蒸気高温乾燥材は、お施主様に喜ばれていますか?
お施主様が, 芯が真っ黒に焦げた柱や土台が, 自分の家に使われていると知ったら?
木材の人工乾燥は、自然界(地表)に存在しない中温・高温や圧力(減圧・加圧)、あるいは高周波数による処理により、全部位に対して細胞破壊を起こす破壊工法が通常です。
乾燥材の生産性を高めるためには乾燥処理時間が短縮できる破壊工法が最適、不可欠であるとのことから実施されていますが、物理的破壊工法を使用して出来上がったものは、極めて脆弱な木材と言えます。
細胞破壊が著しい木材の使用は、大震災や自然災害の国である日本においては危険極まりなく、命を守るための建築材料とは言えません。
奈良時代の木材乾燥は、細胞破壊から守る天然乾燥工法でした。
古書に、奈良時代の木材乾燥方法が書かれていました。
竹林の真ん中に竹を伐採して広い空間を作り、そこに乾燥工場を作ったそうです。工場は柱と茅葺の屋根だけで、極めてシンプルな作りです。そこに伐採直後の皮を剥いだ丸太を整然と並べて、大きさにより、5年、10年、20年の歳月をかけて乾燥させたとのことです。
乾燥の条件は、第1に雨や太陽光(直射日光)を当てないこと(その為に茅葺屋根がある)、第2に強い風を当てないこと(竹林の中で風がそよそよと流れる環境)、第3に地面(床)に水が溜まらないような構造になっていること。
ここには、細胞破壊を防ぐ様々な工夫が見られます。直射日光を避ける(紫外線や赤外線から細胞を守る)、直接の風を当てない(樹皮に守られて育った木の細胞は生きていた間は一度も風に当たったことがない、風が細胞に当たることで細胞破壊が起こる)、床下をじめじめさせない(細胞をウイルス、細菌、カビから守る)。これらは天然乾燥の基本条件と言えます。
こうして、1300年後の今日でも、腐食あるいは細胞破壊されないで当時の木質建造物が残っている。
天然乾燥の製材会社に!!
天然乾燥を飛躍的に改善できる技術があります。
天然乾燥+バイオ乾燥
(ハイブリッド方式乾燥)
左が天然乾燥中の材、右が仕上げに使用するバイオ乾燥機。
天然乾燥は自由水を放出するのが得意で、初期含水率にもよるが、それでも角材では半年以上を要し、含水率は30%前後まで下がる。
しかし、結合水が残るので、含水率を15%前後にまで落とすのに更に半年を要する。
結合水の放出が得意なのがバイオ乾燥機。含水率が30%前後まで下がった天然乾燥の角材をバイオ乾燥機で仕上げ乾燥をすると、1週間前後で含水率は15%まで下がる。
これが天然乾燥とバイオ乾燥のハイブリッド方式乾燥です。
あるいは、
バイオ乾燥
バイオ乾燥機
天然乾燥をしない生材をバイオ乾燥機で乾燥させる場合は、初期含水率にもよるが、蒸気高温乾燥の約2倍の乾燥時間を要します。
これでは生産性が下がると理解されるユーザーには、躯体を2倍以上(正しくは材積量が2倍となる)の大型バイオ乾燥機を推奨している。それでもコストは蒸気高温乾燥機あるいは中温乾燥機の1/4以下です。
大型建造物の主なバイオ乾燥材のユーザー
新生歌舞伎座
東大寺・総合文化センター(博物館、図書館、ホールなど)
皇居
東京文化財研究所
文化財建造物保存技術協会
東大寺
旧浜離宮(特別名勝、特別史跡)
山梨県立図書館
新三重県立博物館
三重県立博物館
三重県立美術館
国立近代美術館
国立劇場
鶴林寺(聖徳太子建立・国宝)
厳島神社・世界遺産)
東京都慰霊堂
バイオ乾燥機
飛騨高山のバイオ乾燥機
バイオ乾燥機の特徴
設定温度は35℃の超低温乾燥で、
細胞を壊わさないバイオ乾燥工法で、
投資額が極めて低く、
燃費も極くわずかで、
住宅や重要文化財建造物の実績が高い
「蒸気高温乾燥材」と「バイオ乾燥材」の比較
1)蒸気高温乾燥材
リグニンは熱に弱く、60℃前後から酸化し始め、100℃を超えると燃焼過程に入ります。よって材の強度は著しく低下し、細胞は全体的に破壊し、内部割れが顕著となり、色は黒くなり、焼けた臭いがします。これらの特徴を持つ蒸気高温乾燥材は、地震大国である日本全体の8割以上の人工乾燥材に使われています。
2)バイオ乾燥材
本来の乾燥には、木材が持つ強度を保つために細胞を破壊させないことが第1の条件で、次にリグニンを酸化させて変色や臭いを発生させないことが第2の条件です。バイオ乾燥材は、設定温度が地球の環境平均温度である35℃のため、細胞の破壊をさせず、リグニンを正常に維持させながら、美しい風合いを保ちます。
3)バイオ乾燥材の実績
国宝、あるいは重要文化財建造物の増築、改修、復元等には木材の//長期保存技術が求められます。例えば、以下の建造物に使用された木材の多くに設計仕様においてバイオ乾燥材の採用が条件付けられました。
(左:東大寺総合文化センターの正面。右:同センターの金鐘ホール内。)
>> 東大寺総合文化センター?
(左:旧浜離宮・松の茶屋 右:バイオ乾燥処理材が見える建造中の内部構造)
>> 旧浜離宮・松の茶屋
文科省、宮内庁あるいは県管轄の社寺仏閣、国宝・文化財建造物、博物館、美術館などに文化財などを収蔵、管理、保存する収蔵庫があります。収蔵庫には高温処理木材は採用不可です。バイオ乾燥材が主に使用されています。
4)収蔵庫のバイオ乾燥材
>> 収蔵庫工事
(大型収蔵庫に納品したバイオ乾燥機仲間達が完成の出来栄えを検証しています。)
(上:バイオ乾燥のフローリング床材のブナは全て含水率8~10%、下:東京の文化財関連ビルの一室と、床工事終了後の有機酸放散テスト状況)