バイオ乾燥材の品質管理
バイオ乾燥機の名前がついた マネもの が各地で製造販売されています。バイオ乾燥機の製造販売元は弊社のみです。
バイオ乾燥材の品質管理
秋田県内にもバイオ乾燥機が導入されました。高温処理の蒸気高温乾燥による秋田スギを、美しい風合いの「よき時代の秋田スギ」に再生したいとの気持ちが働いたそうです。再生のために日夜努力が重ねられた「バイオ乾燥材の品質管理」をご覧ください。
① 雪国 秋田にもバイオ乾燥機が導入されました。木製の木材用乾燥機が氷点下の世界でも機能するのかどうかが懸念されました。
② 冬季も含め1年間の乾燥テストで、バイオテクノロジーはこの産業機械にも問題なく発揮されました。
③ バイオ乾燥機はレールを入れずにフォークリフトで直接庫内に入れるように設計されました。従来よりも搬出・搬入の時間が収縮されました。庫内の奥行きが4mの広さのためグリーン材は2列の山に配置が可能です。レールで1列にしか配列出来ない従来の乾燥機と異なります。
④ バイオ乾燥機には正面入り口とは別に、小扉の作業用出入り口があります。設定温度が35℃であるため作業員は庫内に自由に入室ができます。そして、材質を確認するため乾燥状況を常にチェックすることが可能です。
⑤ 庫内では、温度や湿度、割れの有無、反り、曲がり、風合いなどをチェックします。
⑥ 強度を確認するため、特に芯割れをチェックしました。また、反りや狂いもチェックします。
⑦ 芯持ちの平角の芯割れをチェックすることは材の強度を見る上で重要です。芯割れを防止するには様々なバイオ技術があります。
⑧ 平角は桁や梁に使用されるケースが多く、化粧としての色、風合いは材の善し悪しになるので慎重にチェックする。
⑨ 正角の乾燥は風合いが勝負です。背割りなし、割れなしは手間がそれなりにかかりますが、お施主様の満足した顔を思い浮かべると苦にはなりません。
⑩ 角材は構造材としての強度を維持させるため、細胞を破壊させないこと、芯割れを作らせないことが肝要である。さらに、色が変わらないこと、焦げた臭いを作らないことなど、お施主様が受け入れがたい欠点を作らないよう最善の努力を要します。
⑪ 乾燥には桟積みが極めて重要なため、乾燥開始前に一本一本の位置を確認します。バイオ乾燥材には桟の跡がつきません。
⑫ バイオ乾燥材では、板材の場合、含水率を10%前後にまで落とすことが通常です。
⑬ 乾燥の仕上がりが全体にて同じ含水率になっているかどうかのチェックをします。
⑭ 最も乾きにくい中心部の板を引き出して、ばらつきがないかどうか、含水率を計測します。
⑮ ひと山ごとに確認作業を行います。
⑯ 内部の1枚を引き出して3か所(両側の木口と真ん中)を計測します。
⑰ 計測作業後はデータを記録して、作業は終了します。
これが、雪国のバイオ乾燥材に対する品質管理です。