バイオ乾燥機の特徴
バイオ乾燥機の特徴
>> バイオ乾燥材
>> お施主様と触れ合う木材乾燥
1)木で木を乾燥させます。
バイオ乾燥機の庫内(床も、天井も、壁も全てが木材です。)
蒸気高温乾燥の庫内(床も、天井も、壁も全てが金属です。)
>> 蒸気高温乾燥機
2)庫内の水蒸気が木の壁から水蒸気として放出させます。
バイオ乾燥機の外壁面
3)水を放射方向、接線方向に移動させてしまいます。
バイオ乾燥機の外壁面
4)庫内温度は平均35℃です。
5)仕上がりの内部割れを作るのは大変困難です。
目視出来る内部割れは当然ですが、細胞内部の見えない細胞破壊は木材の長期保存には適しません。高温(60℃以上)、減圧、高周波などを使用した乾燥技術は破壊工法と言えるものであり、文化財建造物には採用が困難と言われています。バイオ乾燥機では、どんなに努力しても内部割れを作ることは困難です。
>> 中温乾燥機
>> 東大寺工事の木材の条件
バイオ乾燥した平角
6)仕上がりの色を黒くすることは大変困難です。
写真(上);高温処理により、60℃前後からリグニンの酸化を招き、100℃を超すと燃焼過程に進み、写真のように黒色化します。リグニンが破壊されているため、材の強度は著しく失われています。柱材は外からほとんど見えないから問題ないと言われていますが、お施主様が建築材料を事前に確認出来たとするならば、山積み黒色柱材を見て、是非採用して下さいとは決して言わないものです。文化財建造物は長期保存型建築であり、黒く臭いが発生する材の採用は困難です。しかし、地震大国の日本で建造物に採用される人工乾燥材の8割以上が高温の黒色材です。写真(下);バイオ乾燥材は35℃乾燥ですので、黒色化は大変困難です。
高温乾燥の内部割れ(リグニンが崩壊して強度が顕著に低下)
>> 文化財建造物の木材
7)仕上がり材に臭いをつけることは大変困難です。
>> 蒸気高温乾燥機
角材の表面からは内部のすごさが見えない。
バイオ乾燥材は内部も表面も同じ風合い
8)含水率を8%以下まで下げるので過乾燥と言われまてしまいます。
木の含水率は、細胞破壊に到達しない限度である6%~8%が理想です。このレベルまで含水率を下げることが出来れば、木材は長期的に(100年以上)割れず、曲がらず、収縮や膨張をしなくなります。木造家屋の床には床暖房が増えました。スギやヒノキは床暖房には収縮したり割れが入るため床への普及が低い現状です。しかし、スギやヒノキの含水率が6~8%に下がれば割れず、曲がらず、収縮や膨張がなくなり、スギ・ヒノキの床材が大量普及に繋がることが予測出来ます。業界では「過乾燥」と言って、含水率は下げ過ぎるなと言われていますが、この「過乾燥」は高温乾燥材の特殊用語のようです。
収蔵庫用の材の含水率は、赤味で8%、白太で6%が通常。